松阪牛個体識別管理システム

1.システムの目的
 国内で初めてBSE(牛海綿状脳症)が平成13年9月に確認されて以来、牛肉に対する安全性について消費者の関心が高まっています。さらに、大手食肉事業者による牛肉詐称事件が発生し、消費者は牛肉流通にも不信感を募らせています。
 世界のブランド松阪牛の生産地としては、手塩にかけて育て上げ、自信を持って提供する松阪牛が間違いなく消費者の手に届くように一元管理をし、また、消費者の目で松阪牛の個体や肥育農家などを確認していただき、安心して松阪肉を食べていただくことを目的としています。
2.肥育対象地域
 松阪市を中心とした2004年(平成16年)11月1日現在の旧22市町村に、旧松阪肉牛生産者の会会員を含みます。
 市町村合併により、松阪牛生産地域に含まれない町村と合併した所もあるため、混乱を避ける意味でこのように表示しています。

三重県全体図


2004年(平成16年)11月1日現在の旧22市町村
3.肥育対象牛
対象地域で肥育された、黒毛和種の未経産雌牛であって、個体証明書を有し、照合が可能な牛が対象となります。
4.システムの流れ図

◆農家
(導入報告・出荷報告)
松阪牛肥育農家(登録制)は、牛を導入したときと出荷するときに松阪食肉公社に報告を行います。
◆松阪食肉公社
(導入確認)
肥育農家から導入報告があると、導入個体の確認を以下の項目で行います。

    ・個体識別耳標番号
    ・個体証明書の撮影
    ・面容(牛の顔)の撮影
    ・鼻紋採取
    ・松阪牛肥育農家の撮影
    ・飼料の内容

(肥育確認)
年に数回、牛の肥育状態を確認します。
(出荷個体確認)
肥育農家から出荷報告があると、個体識別耳標番号、面容、個体証明書などにより確認が行われてから、出荷されます。
◆松阪食肉公社・東京食肉市場
(食肉検査及び枝肉の格付け)
出荷された松阪牛は、食肉衛生検査所の検査員(獣医師)が1頭ごとBSE(牛海綿状脳症)検査も含めて厳しくチェックされます。検査に合格したものは、枝肉に検印が押され、枝肉の格付け(枝肉の格付け基準)が行われ、肉事業者に出荷されます。
但し、対象地域で900日以上肥育された兵庫県産の対象牛については、枝肉の格付けに関係なく「特産」となります。
◆肉事業者
肉事業者は、仕入れた枝肉の松阪牛証明を松阪食肉公社に依頼し、松阪牛シールと松阪牛証明書の発行を受け、一般市場に出荷します。
消費者
松阪牛シールに記載されている個体識別耳標番号をホームページ上で入力することによって、松阪牛の個体情報、農家情報、と畜・出荷情報を確認することが出来ます。
◆DNA鑑定 
松阪牛シールが貼られた牛肉が、個体識別耳標番号の牛と同一であることを検査する時の為に、登録牛は全て、検体を採取しています。
なお、都道府県、社会的信用のある団体等が検査を行う場合、この検体を提供します。