松阪牛とは
 全国から優秀な血統の子牛を導入し、松阪牛個体識別管理システムの対象地域で肥育された、未経産の黒毛和種の雌牛を『松阪牛』と呼んでいます。その中でも典型的な松阪牛は但馬地方(兵庫県)より、生後7ヶ月〜8ヶ月ほどの選び抜いた子牛を導入し、約3年間、農家の手で1頭1頭手塩にかけ、稲わら、大麦、ふすま、大豆粕などを中心に与えながら肥育されます。特に、牛の食欲増進のために与えるビールや焼酎でのマッサージは有名です。
 松阪牛は、優れた資質、行き届いた飼養管理によって日本一の肉牛として認められ、味のすばらしさは「肉の芸術品」として全国、世界から賞賛されています。
 
但馬牛の詳細は
ひょうごのちくさん広場
 
松阪牛の歴史
 軒先に牛の鳴き声が聞こえる。昭和30年代までの農村にはよく見られた光景でした。そのころ、農家は牛を農耕用(役牛)として利用し、家族同様にかわいがり、大切に飼育していました。松阪地方では、古来より役牛として優秀な但馬(兵庫県)生まれで、紀州(和歌山県)で1年を過ごした雌牛を好んで購入したといわれています。牛は農耕用として3、4年が過ぎると次第に太り、「太牛」と呼ばれる立派なものに仕上がって、日露戦争のころには上質の肉牛として売り出されていました。その後、農家や関係者の努力により、松阪地方の牛は次第に名を高め、昭和10年、東京芝浦市場で開かれた「全国肉用畜産博覧会」で最高の名誉を獲得し、全国に最高級肉牛「松阪牛」として名声を広めたといわれています。
 
松阪肉牛共進会
 冬の訪れが近づいた11月の下旬、松阪肉牛共進会が開かれます。昭和24年を第1回として始まった共進会は、回を重ねるごとに農家の肥育技術の向上と相まって、立派な肉牛が出品されるようになり、盛会の内に発展してきました。出品牛の資格審査も年々厳しくなり、予選会を勝ち抜いた肉牛のみが共進会に出品されます。併せて開かれるせり市では、毎年、松阪牛は高値をつけ、確固たる評価を得てきました。
 平成14年11月28日に開催された第53回の共進会では、優秀賞1席に輝いた「よしとよ号」が、史上最高値の5,000万円で取り引きされ、改めて日本一「肉の芸術品」松阪牛の名を全国にアピールしました。

 

松阪牛の飼育方法
   
 子牛は、おもに生後7ヶ月〜8ヶ月の雌を導入します。
   
 1頭1頭を入念に管理し、清潔で快適に休めるように敷きわらをこまめに入れ替えます。
 また、牛の血行を良くし皮下脂肪をまんべんなく付けるためにマッサージは大切な作業です。
   
 出荷する6ヶ月〜8ヶ月前になると肥育末期の食い止まりを防止するためビールを与え食欲増進を図ります。
 また、毛並みをよくするために焼酎でのマッサージも行われています。
   
 松阪肉は、霜降りがきめ細かく綺麗に入っていることはもちろん肉質が柔らかく霜降りの脂肪分に甘味のある風味が特徴で、長期肥育のなかで厳選された飼料による行き届いた管理があってこそ生まれる肉の芸術品です。