株式会社 三重県松阪食肉公社

松阪牛とは

松阪牛とは

全国から優秀な血統の子牛を導入し、松阪牛生産区域(松阪市を中心とする旧22市町村)で肥育され、松阪牛個体識別管理システムに登録された、未経産の黒毛和種の雌牛を『松阪牛』と呼んでいます※。
稲わら、大麦、ふすま、大豆粕などを中心に与えながら肥育され、牛の食欲増進のために与えるビールや焼酎でのマッサージは有名です。
松阪牛は、優れた資質、行き届いた飼養管理によって日本一の肉牛として認められ、味のすばらしさは「肉の芸術品」として全国、世界から賞賛されています。

※生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入(平成28年4月1日以降導入の牛に適用)、生産区域でのみ肥育され、生産区域での肥育期間が最長・最終であること

特産松阪牛について

伝統的肥育技術の最高到達点

松阪牛の中でも、但馬地方をはじめ兵庫県より導入された子牛から、900日以上肥育した牛を「特産松阪牛」と呼んでいます。
特産松阪牛は、そうでない松阪牛に比べても平均で約10ヶ月程度長く肥育する必要があります。
一般的にコストやリスクのある長期肥育。特産松阪牛の肥育では、熟練の農家が子牛の導入段階から長期肥育に向いた牛を厳選。高度な肥育技術で長期の肥育に耐える丈夫な消化器系をつくる「腹づくり期」やきれいな霜降りをつくる「仕上げ期」などの肥育ステージを経て、「肉の芸術品」と評される最高の1頭を育て上げます。

こうした長期肥育による肉質探求への特化、方法の確率が認められ、平成29年3月に国の地理的表示保護制度(GI)に登録されました。

松阪牛おいしさのポイント

松阪牛シール、松阪牛証明書

食肉公社では肉業者の要望に応じて松阪牛シール、松阪牛証明書を発行しています。
それぞれに記載されている個体識別番号を、食肉公社ウェブサイトの「個体識別番号検索」で検索すると、牛の生年月日や血統、肥育農家や出荷日など、どなたでも詳細な情報を確認することができます。

松阪肉牛共進会

松阪肉牛共進会

冬の訪れが近づいた11月の下旬、松阪肉牛共進会が開かれます。昭和24年を第1回として始まった共進会は、回を重ねるごとに農家の肥育技術の向上と相まって、立派な肉牛が出品されるようになり、盛会の内に発展してきました。出品牛の資格審査も年々厳しくなり、予選会を勝ち抜いた肉牛のみが共進会に出品されます。併せて開かれるせり市では、毎年、松阪牛は高値をつけ、確固たる評価を得てきました。
平成14年11月28日に開催された第53回の共進会では、優秀賞1席に輝いた「よしとよ号」が、史上最高値の5,000万円で取り引きされ、改めて日本一「肉の芸術品」松阪牛の名を全国にアピールしました。

松阪牛の歴史

松阪肉牛共進会

軒先に牛の鳴き声が聞こえる。昭和30年代までの農村にはよく見られた光景でした。そのころ、農家は牛を農耕用(役牛)として利用し、家族同様にかわいがり、大切に飼育していました。松阪地方では、古来より役牛として優秀な但馬(兵庫県)生まれで、紀州(和歌山県)で訓練された雌牛を好んで購入したといわれています。牛は農耕用として3、4年使用した後、約1年間休ませると、「太牛」と呼ばれる立派なものに仕上がって、日露戦争のころには上質の肉牛として売り出されていました。その後、農家や関係者の努力により、松阪地方の牛は次第に名を高め、昭和10年、東京芝浦市場で開かれた「全国肉用畜産博覧会」で最高の名誉を獲得し、全国に最高級肉牛「松阪牛」として名声を広めたといわれています。

松阪牛の飼育

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